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ペーパーアートの裏側 | ストラーダのあるクルマ生活

ペーパーアート作品
美しい街角。そこに停められた車。生き生きとした人々…。
一見すると一枚の絵のようですが、実はこれは紙とカッターだけで作られた立体のペーパーアート。 平面では感じられないリアルな光と影や、紙独特の微妙な凹凸の質感が特徴的です。きっと初めて見る方は、なんともいえない不思議な魅力を感じることでしょう。

この作品を作ったのは、ペーパーアート作家の太田隆司さん。(ストラーダユーザーのコミュニティサイト「CLUB Strada(クラブ ストラーダ)」で太田さんが作ったペーパアート作品のオリジナル壁紙などがお楽しみいただけます!)

太田さんは、絵の具を使わず、紙そのものの色と質感だけであらゆるものを表現する、まさに紙の魔術師。今回、Strada Lifestyleブログ編集部(略してストブ編集部)は、そんな魅力溢れるペーパーアート作品について、制作秘話や苦労話などを伺いました。

太田隆司さん

ペーパーアート作家の太田隆司さん。アトリエには、お気に入りのミニチュアカーやフィギュアが並んでいました。

「絵が立体になった時の驚きを大切にしたい」

太田さんの作品の特長といえば、やはり紙だけで作ったとは思えないほどの緻密な細部と、その立体感。作品の実際の奥行きは15〜30cmほどですが、それ以上に深い奥行きを感じます。そもそもどうして、平面の絵ではなく、ペーパーアートという立体で表現しようと思ったのでしょうか。 太田さんは気さくな笑顔を浮かべながら、こう答えてくれました。
「やはり、描いた絵の表面が浮き出たときの意外性を、自分自身で感じたことが大きいですね。それが私にとっては一番の驚きというか発見だったんです。それはいつまでも大切にしていたい。作品を作り始めてから、細かい部分は常に改良を重ねてきましたが、その原点は変わらないですね。」

さらに、太田さんは立体ならではの光の魅力についても語ってくれました。
「立体にすると光の変化が演出できますよね。光って人の心を誘う何かがすごくあるんです。平面的な絵ではそれができないんですね。光はすごく大切で、人の顔だって光の具合でぜんぜん印象が変わる。本当におもしろいんですね、光って。」なるほど、確かに太田さんの作品は、ライティングによって大きく雰囲気が変わります。これも、太田さんの作品ならではの魅力です。

車

太田さんの作品には必ず車が登場します。その緻密な細部を紙とカッターだけで表現しています。

「小さいころから車が大好きなんです。」

太田さんの作品には、必ず車が登場します。アトリエにもお気に入りのミニチュアカーがずらり飾ってあって、とても賑やか。車についてのこだわりについて伺ってみました。
「小さいころから車が大好きなんです。だから作品に登場するのは自然な流れですね。とりわけ外国の車が好きで、子供のころは外車外車って、買い替えの時に父に提案してはすぐに却下されてましたね(笑)。特に車の運転席の、閉鎖的な操縦席っぽいかっこよさが好きですね。狭い場所でいろんなものに手が届く、そしてそれを自分が操る、これがいい!その感覚は今でも変わらないですね。自分の車の運転席というスペース、大好きですよ。」

筋金入りの車好きな太田さんは、作品のアイデアも運転中に出てくることが多いのだそうです。では、作品の中に登場する車には、どんな思いが込めてあるのでしょう。
「実は、作品の中で車は決して主役ではないんです。あえて言うなら名脇役。」

脇役とはなんとも意外な答えですが…。太田さんはこう続けました。
「作品では、人々の出会いとか別れとか、そういったストーリーや、作品全体からにじみ出る雰囲気が大切で、それが第一です。車は欠かせないけど、主役ではない。もし車が主役だと車好きな人しか楽しめないですしね。そうでない人も楽しめるようにしたいんです。」

犬

車と同じように、毎回作品に登場する犬。なにげない仕草や表情までもリアルに再現されています。

車の他にも太田さんの作品に欠かせないのが毎回登場する犬。それについても伺ってみました。
「犬は疑問を持たれる人がすごく多くて、展示会ではいつも聞かれるんですけどね。そんなにもったいぶる理由はないんですよ。画面を和ませるというか...アクセントであり、しゃれっ気であり、それでいていつも一貫してどこかに犬がいるっていう。一作品をあの大きさで完結させるための共通のルール、ゆるぎない一つのパターンの象徴ですね。」

「ペーパーアートは自由に楽しんでほしい」

太田さんのファンは、車を楽しむ人、犬を楽しむ人、登場人物を楽しむ人など様々。太田さんご自身も、それはとてもうれしいことなのだそうです。作品についての醍醐味について、こう説明してくれました。
「子供からお年寄りまで、みんなが楽しめないといけないってのは、いつも思っているんですよ。より多くの人に見て欲しい、形にはまらずいろんなことを見て感じて欲しい。それが私にとって喜びでもあります。作品が出来上がった瞬間から、私の手を離れて、見る人それぞれのストーリーを紡ぎ出す。それがこれらの作品の醍醐味じゃないでしょうか。こう見なきゃいけないっていうのじゃなくて、いろんな受け止めかたがあるほうが楽しいじゃないですか。」



次回は、カッター1本で作るペーパーアート製作現場の裏側に迫ります。太田さんの作品のダイナミックな構図や、繊細な細部はどのようにして作り出されているのでしょうか。

ペーパーアート作家 太田隆司さんインタビュー 第二回「カッターで表現するということ」はこちら
ペーパーアート作家 太田隆司さんインタビュー 第三回「ストラーダ作品に対するこだわり」はこちら

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太田 隆司
太田 隆司(おおた たかし)

ずば抜けた観察力を1本のカッターと紙だけで表現してゆくペーパーアート作家、太田隆司氏。その指先から創りだされる作品は、すべて生きているかのように存在感を持ち、融合しあっています。「CLUB Strada(クラブ ストラーダ)」では太田さんのオリジナル作品がご覧いただけます。見つめるほどに語りかけてくる、その不思議な世界をお楽しみください。

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